今日は痩せたかもしれない日記

痩せたかもしれない時に書きます

夜走る。

夜になって走ることにした。久々に走る、というか引っ越してから走っていなかった。どのくらいのスピードで走っていたっけ、とゆっくりと進む。目的地はないのでイヤホンから流している音楽に合わせて足音を鳴らす。途中で近くの本屋まで走ろうと決める。頭の中では、今度書く小説のことを考えている。走っていることが心地よいので走るシーンを入れたくなる。

ただ走っている青春小説はありきたり。もう使い古されたこと。でも、それが良いのかもしれない。使い古されたことが、今になって最新になっている可能性がある。一周した気がする。

走りながら近くの本屋にたどり着く。特に買うものはないけれど、店の中に入る。汗とか大丈夫かな、と自分のTシャツを触り湿り気を確かめる。大丈夫。だと思う。本屋を見ていると好きな漫画の最新刊と好きな作家の最新刊が出ていて買うか迷う。

財布は持ってきていないが、走り過ぎて生き倒れないように、クレジットカードだけ持っていた。

しかし走っている最中で本を買うことが後ろめたかった。オリンピック選手は走っている最中に本屋に寄らないので、僕は走った分のカロリーを消費したら本を買って良いルールにしようと決める。1人だけのマラソンに審判はいない。カロリー消費量分だけ本を買って良いことになったので物色。そしてお金をクレジットカードで払う。そしてその金額分のカロリーを走って消費しようとどのくらい走れば良いのか検索した。30キロ近くだった。ほぼフルマラソン

その十分の一を走ることにした。本屋の袋を持ったまま走っていると自分が万引きをした気分になる。いちいち追ってきていないか振り返ってしまう。

振り返ってもぼやけた光が集まっているだけ、でもなんとなくの物語が生まれて帰りの方が少しだけ速くなっていた。

走ったのだから痩せた。多分。