今日は痩せたかもしれない日記

痩せたかもしれない時に書きます

もう1年、まだ1年、これから1年

休日。布団の横に置いてあるローテーブルに膝をぶつけてしまったらしく、大きな音が鳴り、ゆかりさんが心配そうに「大丈夫?」と尋ねられたことで起きる。大丈夫だよ、と答えながらスマホツイッターを開く。いつも起きる時間より早い時間で、目がうまく開かない。ぼやけたつぶやきの中では世界は昨日と何も変わっていなかったので、そのまま眠る。しばらくして起きる。今日は今までのように暑くないかもしれない。それでも青空は高く、洗濯の準備をする。汗っかきだから洗濯ものばかり増える。洗濯物が洗濯物を生んでいるのかもしれない。洗濯機へ入れる。もうここに住んで1年。家事をやるようになって1年。未だに洗濯機の水の量の設定がわからない。多そうだから多いだろうとよく考えずに設定して洗濯機を回す。スイッチを入れた瞬間、生き返ったかのように水が流れる。ゆかりさんは仕事へ行く準備をしている。洗濯機が回り終わるまで、また寝ていようと思ったのだけれど、ニュース速報に驚き起き上がる。しばらく見つめて、どう思えばよいのか、何を考えたらよいのかわからなくなって、水筒とピッチャーを念入りに洗う。使わなくなった歯ブラシを使って隅々まできれいにする。ウーロン茶にはまっていたから、ウーロン茶の色が染みついたのがどんどん取れていく。汚れを落とす。洗濯が終わる音がして、干していく。バランスと色味を考えつつ、干すけれどうまくいったことがない。正解がわからない。干したら、ゆかりさんが仕事へ行く時間。洗濯物ありがとうと言われて、照れたように笑って返事をする。僕らは同じような行動同じような考え方をしている。付き合いが長いせいもあるかもしれないけれど、感覚が似ている。でも他人ということ忘れないでいる。ゆかりさんは僕ではない。当たり前だけど忘れることがある。してもらうことが当たり前にならないように、何かをしてもらったら感謝を忘れない。ありがとう。ゆかりさんと一緒に外へ出る。前日が給料日だったので、お金をおろしたり家賃を振り込んだりしなければいけないため、駅まで歩く。猫がいる家は今日は猫がいなかった。駅前の行ったことのない行きたいお店にも行けていない。この町に住んで1年になるのに。生活することに精一杯なのかもしれないけれど、もう少し町に馴染みたい。家と帰り道だけが僕の中の生活になっている。少し横道に抜ければ居酒屋や有名なカレー屋さんだってあるのに。行こうね、と言って行かないまま。どんな毎日を過ごしているのか忘れていく。若いときに比べて知っていることが多いからすべてが流れてしまって忘れていく。すべてを忘れた後に覚えていることはなんだろう。銀行でお金を下した後は、スーパーへ行く。その間にゆかりさんは仕事へ行ってしまった。今日の晩御飯はカレーだと決めていたのでじゃがいもたまねぎを買う。あと今日の昼食はお刺身にしたくて安いお刺身も買う。今日は涼しい、と思ったけれど、気温を見れば30℃を超えていて、不良が優しくなったからより優しく感じることと同じ。家に帰って、TSUTAYAで借りたDVDを見ながら本を読む。夏の映画。暑そうだけれど、10年前の映画だから今のほうが暑いのだろう。暑いときには外に出たいのだけれど、最近の暑さでは出たくない。本を読んだり、小説を考える。9月の文学フリマへ出すようの小説を書いていたのだけれど、もう8月になってしまって間に合わないので、辞めることにした。小説は書くけれど、売るのを辞めた。決めた瞬間すっきりしたので、なんとなくまた文章を書く気になった。でもまだ全然好きに書けていない。今までどんな文章を書いていたっけ。忘れてしまった。どんどん忘れていく。そして夕食の準備をしようかなあと思ったらカレーのルーを忘れてしまっていたことに気付く。ああ。今の時間はスーパーは混んでいるから洗濯物を取り込んで、床を拭く。少し暑いので休憩して夏の小説を読む。過去を思い出すように書かれた文体が合わなくて正直辛い。面白いのだけれど、もう夏の青春を味わうには青空の味を知りすぎたのかもしれない。ああ。今なんか、こういう感じだっけって、思った。文章ってどう書いていたんだっけという記憶が流れてくる気がした。誰かが洗濯機のスイッチを押したように僕に水が流れ出す。少しずつ取り戻そうと思う。家と会社の往復で失ったものを少しずつ。Twitterを開く。近所に住んでいるであろうフォローしている人が花火大会の画像を上げていたので、ベランダへ出る。先日までの夜でもコンクリート色した熱気はなく、記憶の中の夏の夜だった。花火は見えず、音は聞こえなかった。このままスーパーへ行こうと財布を持ってスーパーへ行く。まだ人がたくさんいた。大学生らしき人たちがお酒をたくさん買い込んでいた。夏休みが始まるお祝いだろう。お酒を飲んで忘れたいこともあるけれど、今日は買わずゆかりさんがスーパーに行くたびに買おうか悩んでいるチューペットとただただ食べたいお菓子を買い、そのままレジに並ぼうとして、またカレーのルーを忘れていた。またスーパーへ行かなきゃいけないところだった。しばらく並ぶ。並んでいる間にアルコ&ピースのラジオをタイムフリーで聞く。ラジコのプレミアム会員だから好きな場所の放送局のラジオが聞こえる。地方のCMが面白い。ピザをプレゼント!と宣伝しているラジオもあった。関東にいる僕が応募して採用された届けに来てくれるのだろうか。帰宅してチューペットを冷凍庫へ入れる。少し探しづらくするように奥へ隠す。ゆかりさんがお風呂に入っている時に開けて食べよう。風呂上りになんでチューペットを!!と驚くゆかりさんを想像して楽しくなる。休日もそろそろ終わり。これからカレーを作りお風呂に入ってまた読書。早く今読んでいる本を読み終えたい。