今日は痩せたかもしれない日記

痩せたかもしれない時に書きます

丸みを帯びる

地球は丸いと知ったのはなんでだろう、教科書か、ガガーリンか。でも地球が丸いのだから僕のお腹だって丸くていいんじゃないかって思うんだけど、お腹をなでて下を見ると、なんだかせつない、地面が見にくいで醜い。痩せようと思うのだけれど、何をして痩せたらいいのかわからない。運動?食事制限?糖質制限がとんでもなく痩せるよ、と聞いた。すごいよ、すごいと。でも中学生の時に先輩から聞いたセックスの素晴らしさのように聞いてしまったから、なんか自分より遠い存在の糖質制限。そもそも制限をしたくない宣言なんだけど、楽して痩せたいとかではなく生活に直結した痩せを目指したいんだよね、って思ってみているけれど、ただの逃避にしか聞こえないだろうな、と思う。でも痩せている、気がする。今日が休みのゆかりさんに尋ねてみる。痩せたよね。んーと悩んで僕のお腹を撫でてキッチンへ消え、キャベツを出して切り始めた。答えを聞こうとしたけれど、やめた。もう若くないのだから代謝も老化して痩せるということは昔以上に大変だということはわかっている。ただ時間が過ぎるように、日々の生活の中で自分をなくすことができればそれはダイエットなのだろうと思うのはゴールデンウィーク初日の夜の電車の中で、半休だからゆかりさんに行ってきますと伝えて半休で働く。半休の業務量ではないからずっと集中して時間をダイエットさせて働く。自分の体以外は簡単に痩せることができる。こんな量無理かもですという感情はやせ細り、ないに等しくなる。なくせる。エクセルを開いて記入をする。キーボードに置く指は習っていないから不細工で人差し指と小指がとても早く動く。だからその指だけでが他の指より少し細い。仕事を終えて電車に乗る。ゴールデンウィーク初日の夜の電車の中は何もなかった。1日が終わったことと終わらない休日のせいでいつもより電車が浮いて進んでいるように思えた。いつもより進む速度が遅い気がするのはみんな帰りたくないと思っているからかもしれない。帰宅の時間は短くならない。駅に着いて早歩きで大股で帰宅をする。帰宅するとゆかりさんはもう帰っていてキャベツに塩と酢を漬けたものを作っていた。食べるとデブ菌が死ぬらしい。インターネットの情報。デブ菌がなんの菌なのかはわからないまま、おとといキャベツに塩と酢を漬けたものを作って食べ終わって、今日はゆかりさんが作った。すごい酸っぱい味がするキャベツは食べながら顔をしかめてしまう。でも痩せるためには食べるしかない。デブ菌を殺すしかない。死ぬのだろうか。そもそもデブ菌の詳細を知らず効果もわからない。まだ体は太ったまま。針で刺せば破裂しそう。着るものもなくなる。痩せなければいけないのに時間はなくなる。もう夜だ。少し落ち込んだ気分だからか、映画を見る。15年前の映画。子役の名前で検索をするとまだ活動をしていた。10年くらい前の映画を見るといつも検索をしてしまう。まだ役者を続けているのか気になってしまう。辞めていたのなら、どんな人生だったのか、続けているのならばどんな作品に出ているのか、無意識でストーリーを作ってしまい考えてしまう。映画の中では今も活動している人が記憶の中より若く演技をしていた。昔に見たきりだったから記憶と物語が違っていた。忘れていたこともあった。記憶はあるはずなのにいつのまにか削ぎ落とされてしまう。時間はどんどん忘れさせる。
繰り返しを繰り返していく中ですり減るのは気分と記憶で、もう少しだけお腹がへこめばよいのになと思っている気分だけはへこんでいる。