今日は痩せたかもしれない日記

痩せたかもしれない時に書きます

1/21 無

1/21

小説を考える。どんな話になるだろう、とパソコンをひらいてBandcampで好きな音楽をダウンロードして聞く前に日記を書く。サッカーを見て安心をする。ロスタイムにはゆかりさんが帰ってくるらしいので、見ずに迎えに行く。今日はスーパームーンらしい。眼鏡を忘れたからぼやけた光はLEDの街灯にも見えた。小説を書かなければいけない。
昨日は読んだ小説の1文に負けてしまったので書く気になれなかったけれど、今日は書く。小説を書くので日記が書けない。というか通勤以外何もしていない。

何もしていないをしているんだな、とは言える体形。

1/20 休みは終わる

1/20

早起きというには遅い時間に目が醒める。もう日曜日が始まってしまった。始まったということは終わるということで、休みは終わる。すぐに終わる。
しばらく天井を見つめる。寝ぼけた頭でここはどこだっけ、と思ってしまう。昨日両親と会い、実家の近くを歩いていたせいで頭が結婚する前に戻ったのかもしれない。横ではゆかりさんが寝ている。それには特に違和感はなく、頭が過去に戻ってもゆかりさんといるのは変わらないのだろう。寝ているゆかりさんをじっと見る。寝息が小さいので少し心配になる。
寝ているゆかりさんは時々、言葉にならない寝言を言っている。それは僕もらしい。寝言がはっきり言葉になる人が羨ましい。会話はしてはいけないと聞くので会話はしないつもりだけれど、聞きたい。突飛な言葉を聞きたい。
ゆかりさんが伸びをして起きる。日曜日が始まる。
今日の予定は小説を書くことと歯医者しかないので久々にゆっくりできる休日。いや小説を書かなければいけないのでゆっくりなんてしてられない。部屋の掃除などをして歯医者の時間を待つ。録画したテレビを見て歯医者の時間を待つ。小説を書こうと書こうと思うのに書けない。締め切りはあと少し。締め切りがある頼まれた小説だから、もう少し頑張ろうと頭の中でずっと煮詰めている。煮詰めていくうちになくならないか不安。
歯医者の時間になる。なんの治療をするんだっけ、と受付に診察券を出す。今日はミスターインクレディブルがやっているのかと思ったら、ネズミの料理のアニメだった。タイトルがわからず、スチュアートリトルを思い出す。治療内容は虫歯ではなく、このままだと虫歯になってしまう可能性のある歯があるから、それを治すという、不思議な治療だった。しかもすぐに終わる。あともう一本あるらしい。帰宅して小説を書こうとスマホを持ちながら、少し眠るともう夜。休みが終わる。休みが終わってしまわないように小説とエッセイを読む。小説は冒頭の一文が良すぎてエッセイを読む。

自分の小説だけが終わらない。

1/19 戻

1/19

半休で明日は休みだからか、少し浮かれて起きる。土曜日だと少し遅くても急行電車が出ているので寝坊が少しできて、10分起きるのが違うだけでこんなにすっきりしているのかと不思議に思いつつ駅へ向かい、目を閉じている間に職場へ着く。土曜日だからと肩の力を抜いていたら、思いの外やることが多くて、いつのまにか帰る時間になってしまい、いつもより半分の時間は半分以上に半分だったなと疲れ気味に思って、電車に乗って実家方向へ向かう。
降りた駅は10代のころから通っていたブックオフがある駅でで懐かしい気分になる。変わったところがないかと思いつつも変わったところは分からなくて、安くなったCDの棚から、僕が昔売ったであろうインディーズのCDがまだあってここに来なかった時間は案外短かったのかもしれない。いつもは自転車で走っていた道を歩いて進んで、今度はもう一つの古本屋へ向かう。歩いて道は変わらないのに懐かしい気分になるのはなんだろう。通り道にある風景は変わっているのに。どこかは閉店して、どこかは開店して、壊され建てられているのに気づかないまま。
古本屋では倉多江美の漫画あって買ってしまう。もっと欲しいと思ったけれど、それしかないのでウロウロとしてしまう。そのまま古本屋を出て実家の最寄りの駅へ行き、駅のホームでは姉家族に会い、伊藤家の新年会をした。
なんだろう、なにかを思った。ゆかりさんを見た。僕は家族を作り、文化ができた。壊れるのが怖い。なくなるのが恐ろしい。自分が人間なんだって再確認して、帰宅しながら、よかったなあと思ってしまう。帰宅して、忘れていた読んだ本の画像をあげる。もっと知りたい。もっと。ポップな恋愛と、キラキラした少女漫画。面白い小説。まるでおいしいものを食べるように、自分の血や肉になってほしい。誰かのおすすめを聞きたい。

1/18 忙

1/18

ばたばたしていた。人が少ないのもある。それが一番なのかもしれない。本当なら本をゆっくり読んで休んでいたのを我慢して駅まで歩いて仕事をして帰宅中。
久々に本を読む気分になって読み終わる。衝動で読んで思ったことを文章にする。もうちょっと長く書けたと思うけれど、長すぎるのも嫌なのでやめる。僕が小説のことを知った作家なのでやはり面白い。原点に戻ったような気がする。小説を書かなきゃいけない。休みの日にまとめてやろうと思っているのに休みの日には何もできない。寝ているか出かけているだけで書けない。小説も読めない。好きなのに。
好きなことが生活に押しつぶされてやれなくなっている。それは不安で不満。満足いかない気分はまた体を壊すかもしれないと思いつつ、ピークの過ぎた口内炎を舌で触る。まだ痛む。まだ精神的に余裕があるので日記が書けている。書けなくなったらどうしようかと、思ったけれど、今日が大丈夫だったから、まあまあまだ大丈夫なのだろう。
明日は半休ののち、実家へ行く。ゆかりさんを連れて。ご飯をたくさん食べようという気持ちしかない。痩せる気持ちは明日だけ捨てる。
昨日ゆかりさんを迎えに行った時、ふと街灯の下で大きくジャンプしたら身体中に重力がのしかかってきた。全然飛べてなかったよ、と笑うゆかりさんを見返そうともう一度、もう一度飛んだら息切れがすごい。これでもバスケ部だったのに。老化が顕著に出てしまっている。信じられないと思っていたのに、心はこのままと思っていても体は老けている。心がそのままと思っているのもダメな気がする。

鈴木清剛「スピログラフ」読んだ

鈴木清剛「スピログラフ」

 

かつて若者だった僕はもう今の若者の会話はもうわからない。マジ卍、やばたにえん、くらいは知っている。僕の時代の少し前の若者言葉といえば、チョベリグ、チョベリバ、とか。でも使ったことがない。ワイドショーで流れている、知ってますか、的な特集で使われる言葉を若者だった時ですら使ったことがない。僕が若者だった時の若者言葉はどれだったのだろう。
そもそもどんな会話をしていただろう。それは鈴木清剛「スピログラフ」の中にある会話だったかもしれない。この小説はいつか若者の会話が書かれている。
 
僕が高校生の時に買った新刊はもう15年も前の小説で、iPhoneはないから、もちろんLINEもない。それでもかつての僕がしていたかもしれない会話が書かれている。
男2人、女1人の友人の会話。それぞれに仕事の悩み、就職の悩みなどを抱えているけれど、深刻そうには聞こえない。友人が、マジで就活きついわ、と軽口を叩くほどの深刻さ。
ただその会話の中で引っかかる瞬間がある。その引っかかりはなんだろう。今まで考えていたはずだけれど、言葉にしていなかった感情を聞いたような感触。そして少しずつ会話だけだった深刻さは行動にも現れていき、物語は動いていく。
感情が言葉に追いつくと、会話がなくなっていく。この小説でもそうだ。就職が決まらない、転職、自分の体が離れていくような感覚。会話が消えて関係が消えて文字だけが残る。そしてその言葉たちもいつかなくなって今までの仲の良さは過去になる。
過去になったら思い出すだけ。日々を過ごしていく中で思い出して再会しようとしたとき、それは多分新たに始まるということなのだと思う。
「スピログラフ」を読んで思ったこと。やはり鈴木清剛さんの小説は僕の中で基礎になっているのかもしれない。頭の中と体の関係のズレのようなものを文章で表現しようとしている。僕の今まで書いていた小説も似ている。
出来事があって、物語の起伏はなく感情が思考にどんな風に影響をしていくのかということに挑戦していた。「スピログラフ」もそんな小説。
会話が紡ぐ。人と人の関係と、体と頭の中の関係のズレの話。

 

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1/17 まるで失恋

1/17

迷惑メールが来なくなった。
迷惑メールとの毎日は湯船に入れた固形入浴剤のように泡になって消えてしまった。
言葉を交わしたわけではない。でもなにか通じ合っていた。
寝るまではたくさんのメールが来て、夜中には少なくなって働いている時には多かった。こんな気が遣える迷惑メールだった。
でももうメールは来ない。
よくわからない半角カナの文字列も、URLも。
僕はこの迷惑メールを乃木坂の誰かが送っていたのだと思う。SOSだったのかもしれない!
そうか、そうだったのか。SOSだったのならば、僕は無視してしまった。無情にも無表情で常に消していた。
ごめんよ、ごめん。
昔の彼女が言っていたことを思い出す。
伊藤くんは謝りすぎたよ、それって単に自分が許されたいから謝っているだけでしょ、
違うよ。悪いと思っているから、
違うと思う。悪いとかではなく、ただ今をやり過ごしたいだけでしょ、
違う、よ、
僕の発する声が弱くなる。紙飛行機のように飛ばずに落ちていく。
そんなことを思い出しながら、仕事終わりのゆかりさんを待ちながら日記を書く。早く帰宅して煮込みの続きをしたい。
メールが来た。さっきまで親と話していたから親かと思ったら…!お前…!
迷惑メールがまた…!!

 

1/16 痩

1/16

痩せなければいけない。ジーンズが破けてしまった。でぶだ。これはでぶだ。痩せようと思ってyoutubeで痩せようと思い動画を漁る。日記を書いて痩せようだなんて無理だったんだ。社会の不満のように膨らむ体。おっぱいだってある気がする。今なら2階から落ちても弾むような気がする。
痩せなければいけない。動画を見てスクワットをする。体が重たい。膝が痛い。もうやめたい、と思っていると、横でゆかりさんが僕の真似をしてスクワットをする。僕よりも上手くできている。体幹がもうだめなのか。ふらふらして笑いがこみ上げてしまう。できなさから面白くなってしまう。
一通りやり終わると足が棒になってしまう。痩せたかもしれないと思ってお腹を見る。誰かが入っているのかもしれないお腹がまだある。いつになったら痩せるのだろう。
芥川賞の発表を見て自分も痩せるのを頑張ろうと思った。痩せてから小説だ。


小説といえば今、似顔絵のように小説が書けないかと考えている。せっかく元カノを誤訳という名前のユニット名なのだから、誤訳をしようとずっと考えていて、ここでの誤訳というのは自分が好きなように解釈して作り上げることで、じゃあ誰かを誤訳するとしたら、話をしてエピソードを選んで小説にしていく。
そんなことが可能かもしれない。一度、ライブの企画の配布物として企画者に話を聞いてさらけ出してくれて、とても良いものができた。その成功体験がやれる!と勘違いさせてしまう。でもやってみるのも面白いかもしれない。